現実との地続き感がすごい。無名俳優ばかりで知った顔がないというのは大きい。そして「でもあんた美人やん!」というやっかみが絶妙に出てこないキャスティング。
自分は摂食障害になったことも女子高生だったこともないけど、映画特有の嘘っぽさを感じさせない映画なので、他人の不幸話を外から眺めてるという感覚が消えてしまうくらい作品に引き込まれました。
摂食障害とは無縁の人にとっても、コントロールできない心の動きとどう付き合っていくかを考えるきっかけを与えてくれるような作品だと思います。
そして大切な人にはたとえ生きづらさを抱えていたとしても生きていてほしいというまっすぐなメッセージには心を打たれました。
「走れフォレスト!」と言われてもほーんって感じですが「走れ聡子!」には思わず胸が詰まりました。