007/ノー・タイム・トゥ・ダイ

色ボケおやじからの卒業。クレイグボンド完結編🍸

【あらすじ】
スペクターよりヤバい敵登場!世界が危ない!助けて007!

【感想】
長い!アバンタイトルだけで20分!派手なアクションてんこ盛りで退屈はしないけども。
その代わりアクションの間を埋めるストーリーがかなーり雑。
プロットは完結編にふさわしい分かりやすいものだけど、脚本や細かい設定はかなりとっ散らかってる印象を受けました。
特にスペクターとナノテク兵器関連の話は結構説明してるにも関わらず分かりづらかった。
シリアスさとアホっぽさのバランスは良かったのでもう少しすっきりした話にしてほしかったです。

キャラ萌え作品としてはおおむね満足。脚本のせいでみんな頭悪そうに見えるのはご愛嬌。
新キャラも短い登場時間の中でいい印象を残してたと思います。
新任007も、もはやボンドガールじゃないゲストキャラのパロマもめちゃくちゃカッコよかった!
でも背中の開いたドレスにピンヒールで激しいガンアクションってやっぱりギャグだよな。

一方悪役のサフィンは期待はずれ。
役者の演技はいいんだけどキャラクターが十分に練り上げられてない感じがしました。謎の日本かぶれは面白かったけど。
ああいうヘンテコな異国趣味が生き残れるのは今となってはスパイ映画の中だけなんじゃないかと思います。
不快に思う人がいなければ時代遅れの表現も伝統芸能として残して欲しいところです。

締め方が締め方なので人によってかなり評価の割れそうな作品ですが、個人的にはお祭り映画として楽しめたので割と満足です。
次回から色々と刷新するんだろうけどどうなるか今から楽しみ。

内容ではなく形式的なところで気になったことが1点。
この映画、一部上映形式では3つくらいのアスペクト比が混在してますが、これが非常に気になる。
それもシーン毎ではなくカット毎に切り替わるので、意識し出すと気が散って仕方ない。
積極的にIMAXやラージフォーマットのカメラ使ってくれるのはありがたいけど最低限の統一感は意識してほしいです。
特にフルサイズは漫画の見開きみたいにここぞという所で使ってなんぼだと勝手に思ってるんですが、とりあえず撮れるところは全部フルサイズで撮っとけばいいかなーみたいなノリを本作からは感じました。
IMAXカメラはQの秘密兵器みたいに出し惜しみするくらいが丁度良いと思うんですけどね。

One comment to “007/ノー・タイム・トゥ・ダイ”
  1. アスペクト比コロコロ変わるのは本当に微妙よね。
    変えるなら意図のある変化にして欲しいのは凄く同意。グランドブダペストホテルのように。

    007は見限ったシリーズなんだけど、観ようか悩むなぁ………

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